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米中貿易摩擦が米国株式市場へ与える影響について

みなさん、こんにちは。

 

先週、FRBが想定通り金利を引き下げたため、私はこれから株式市場は上昇トレンドが続くと判断してVGTのETFを1株213.5ドルで320万円分を購入しました。

 

ところが購入した数時間後、トランプ大統領が中国からのほぼ全ての輸入品に対して10%の関税をかけることをツイートし、それが原因でVGTの株価も以下の通り、大幅に下落してしまいました。。。。

 

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正直、こんな短期間で米中貿易摩擦の問題が再燃するとは思わなかったです。完全に想定外でした。。。やはり、トランプ大統領は常識では測れない人です。ここ1年間、世界の株式市場は彼のツイートに振り回されっぱなしです。。。

 

さて、今回は米中貿易摩擦が米国の経済や株式市場に与える影響について検討したいと思います。トランプ大統領は9月1日から中国からのほぼ全ての輸入品に10%の関税をかけると言っていますが、もし、それを実行した場合、米国のGDPは0.1〜0.2%引き下がると分析されています。

 

正直、0.1〜0.2%程度の落ち込みならば、FRB金利を引き下げれば米国経済を支えることは十分に可能です。米中貿易摩擦はニュースでは大々的に報じられていますが、米国のような先進国の大国は国内消費がGDPの主要素なので、貿易が経済に与える影響は非常に限定的であり、イメージほど大きなインパクトはありません。

 

一方、米国が金利を引き下げれば、これまでキャピタルフライトを恐れて金利を下げられなかった新興国が次々に金利引下げを追従し、結果的に世界におけるマネーサプライが大幅に増加することになるでしょう。そして、溢れたマネーの多くは株式市場へ流れて株価を押し上げる原動力になると思います。

 

結論として、私は今回の米中貿易摩擦は短期的には株価を大きく引き下げるものの、米国及び複数の新興国金利引き下げの効果によって、数ヶ月後には株価は上昇トレンドへ再び転じると考えています。

 

そのため、今回の株価の下落局面では積極的にVGTを買い増していこうと思います。

 

ただし、実体経済が悪くないのにマネーサプライを大幅に増やす行為は長期的にはバブルを生む要因になるでしょう・・・私は以下の記事で次の株式市場の大暴落は2030年頃だと予想していましたが、今の低金利がこれからもずっと続くならば2030年よりかなり前にバブルが弾けて、株式市場が大暴落する可能性が高まってくると思います。。。

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