狙うはITグロース株 成長率の高いIT株を解説するブログ

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今から2025年までの間に確実に伸びるITビジネスについて

みなさん、こんにちは。

 

現在、中国経済は経済成長の伸びが縮小していますし、米国経済も統計上は比較的好調ですが2008年から続く戦後最長の好景気がそろそろ終焉するのではないかという声が高まりつつあります。東南アジアやインドなども米中対立などの影響で世界経済が不安定化する中、今後高い経済成長を達成できるかは不透明だと思います。

 

産業面を見ても、製造業は米中対立などの影響でビジネスが不透明になってきています。例えば原材料や最終商品に高い関税がかけられることにより、生産コストの上昇や売上げの減少が懸念されます。サービス業においても日本などでは労働人口の減少に伴い人件費が高騰しており、多くの企業が売上げをあげても利益が上がらないフェーズに入りつつあります。

 

このような状況の中、2020年以降も業績を伸ばせる分野(つまりは株価が上昇する分野)はどこでしょうか。

 

私は、やはり5Gの恩恵を受ける分野がこれから2025年くらいまでは大きく成長すると考えています。具体的にどの分野かと言いますと①ストリーミング動画&ゲーム、②ビジネス向けITシステムです。

 

①ストリーミング&ゲーム分野においては以下のブログでも詳細に書きましたが、5Gの普及により自宅の大型テレビでもインターネットで高画質な動画視聴やゲームプレイができるようになると言われています。

itlover.hatenablog.com

 

この場合、売上げを大きく伸ばせる企業としてはインターネット動画配信で人気を有するグーグル(Youtube)やアマゾン、ストリーミングゲームに力を入れているマイクロソフトなどが挙げられると思います。

 

一方、リアルタイムでのテレビ番組の視聴時間が減少することにより、テレビ会社や広告代理店(電通博報堂など)はマイナスの影響を受ける可能性が高いです。

 

②ビジネス向けITシステム分野に関しては、5Gにより大容量のファイル共有や安定した通信環境での電話会議が実現することにより、2020年以降、リモートワークが加速していくと考えています。例えば週に半分以上、在宅勤務することも当たり前になっていくと思いますし、営業に行く日は会社には出勤せず営業先の近くのサテライトオフィスやカフェで仕事をすることも一般化すると思います。

 

このような状況の中、セキュリティの高い電話会議システム、拡張性の高いクラウドサーバーなどの需要が高まると思います。

 

具体的に、ビジネス向けITサービスではマイクロソフトを筆頭に、シスコ、オラクル、アドビなどが売上げを大きく伸ばすでしょう。クラウドサーバーではアマゾン、マイクロソフト、グーグルが有望だと思います。

 

なお、この分野は他社のシステムとの互換性や自社のこれまでのシステムとの継続性が非常に重視されるので、現時点で高いシェアを持つIT企業がこれからも伸びることになると思います。この分野ではスタートアップが新規で参入して大きく成長するのは大変難しいでしょう。

 

一方、リモートワークが一般化すると社員が通勤する必要性が低下するため交通事業者(鉄道会社やバス会社)は売上げを大きく落とす可能性があると個人的には考えています。オフィス需要については大企業がオフィスを縮小化させるものの、フリーランス向けのシェアオフィスは拡大すると思いますので、需要が大きく落ち込むことはないでしょう。

 

結論として、今から2025年までの間は①ストリーミング&ゲーム分野、②ビジネス向けITシステム分野で高い成長が見込まれるグーグル、アマゾン、マクロソフト、シスコ、オラクル、アドビなどが投資先として有望だと思います。

 

ちなみに②ビジネス向けITシステム分野についてはVGTのETFに投資すれば関連するIT企業へ幅広く投資することが可能です。