狙うはITグロース株 成長率の高いIT株を解説するブログ

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スマホの次にくるものはスマホ

みなさん、こんにちは。

 

70年代、コンピューターと言えば、メインフレームと呼ばれる巨大PCが主流で大企業にしか置かれていませんでした。

 

1984年、アップルが家庭用パーソナルコンピューターとしてマッキントッシュを販売し、これを契機に大企業以外にも小型PCが徐々に普及していきました。

 

私が小学生の頃、学校でPCを作って作文を書いたりしましたが、確か一太郎と呼ばれる日本版ワードで作文して、それをフロッピーディスクに保存してました。「パソコンってつまらんな。これならワープロ使った方が起動も早くていいんじゃない?」と思ったことを覚えてます。正直、当時パソコンには全く魅力を感じませんでした。

 

1995年にマイクロソフトがウインドウズ95を販売したのを契機に手軽にインターネットができるようになり、パソコンが家庭にも一気に普及を始めました。

 

私は2000年前後に大学に入学しましたが、その頃はインターネットしてもホームページしか見ることができず、通信代がもったいないので家にはネットをひかず、もっぱら大学のパソコンルームでネットをしていました。

 

インターネットが本格的に面白くなってきたのは、私が大学を卒業した2005年頃です。この年、Youtubeが動画配信を開始し、ネットで動画が楽しめるようになってきて、インターネットが一部のオタクのものではなく、若い人を中心に広く受け入れられるようになってきました。

 

そして2007年にアップルがアイフォーンを発売したことにより、インターネットをする媒体がパソコンからスマホへと移り今に至ります。

 

アイフォーンが発売されてすでに12年も経ちますが、そろそろスマホから別の媒体へインターネットの軸足が移るのでしょうか?

 

私の考えはノーです。少なくとも2030年くらいまではスマホがインターネットの中心にあり続けると私は確信しています。

 

スマホの最大の利点は常に持ち運びができることです。これにより、電子決済、SNS、タクシー呼び出しなどパソコンでは出来なかった様々なことが出来るようになり利便性が一気に上がりました。

 

スマホの次にはVRが主流になるのではないかと一部で言われていますが、スマホからVRに移っても利便性はほとんど変わりません。正直、VRは臨場感溢れる画像が見れるメリットよりも前方の視野が妨げられるデメリットの方が大きいと思います。

 

あと耳にかけても重くないレベルのVRを作るには電池など部材の軽量化を徹底的に進める必要がありますがソフトウェアに比べてハードウェアの技術革新はゆっくりとしたものにならざるを得ないので、超軽量のVRが登場するのは当分先だと思います。

 

したがって、これからもスマホが中心にあり続けると思いますが、スマホタブレットの機能も果たすようになると思います。今年になってサムスンやファーウェイが折りたたみ式のスマホを発表しましたが、これから広げたらタブレット並みの画面になるスマホが徐々に普及してくると思います。

 

もう一つの大きなトレンドとして5Gの普及に伴い、テレビ、冷蔵庫、家の鍵など様々な物がインターネットに接続され、スマホがそれらを自由に操作するリモコン的な役割を果たすようになると思います(おそらくグーグルホームやアマゾンエコーはスマホを補完する位置付けになるでしょう)。

 

つまりはスマホのプラットフォームを抑えた企業がこれからの時代も大きく発展を続ける見込みが高いということです。私がグーグルを非常に高く評価している理由の一つはここにあります。

 

グーグルはアンドロイドOSを通じてスマホを完全に抑えています。例えばユーザーの位置情報に基づき、ユーザーが興味がありそうな店をグーグルマップ上に紹介したり、ユーザーの移動情報に基づき、暇そうな時間にグーグルのストリーミング・ゲームを紹介したりとこれからいくらでも利益を出せるサービスを提供できるでしょう。

 

別の日記で詳細に書きたいと思いますが、中国スマホメーカーの台頭により、これからアイフォーンのシェアはジリジリ落ちていくと思います。そうすれば、ますますアンドロイドOSを持っているグーグルの優位性が高まっていくでしょう。

 

現在、グーグルの株のPERは28.07(19年4月16日時点)で比較的割安な状況です。今、グーグル株を買っておいて損はないと思います。