5Gで大きく成長するビジネスは動画とストリーミング・ゲーム
最近、新聞でも5Gに関する記事が増えてきました。
5Gとは5世代のインターネット通信システムのことであり、19年〜20年から普及が始まり、25年頃には欧米や日本で50%以上の人々が5Gにアクセスできるようになると言われています。
5Gの特徴は高速大容量、低遅延、多接続の3点が挙げられます。
高速大容量については今の1000倍の通信速度が実現すると言われます。動画共有とかも一瞬でできるでしょうね。
低遅延についてはタイムラグが限りなくゼロになります。今は電話会議などで相手の声が遅れて聞こえてくることがよくありますが、そういうことが無くなり、インターネットでのコミュニケーションがより円滑なものになるでしょう。
多接続についてはあらゆる機器が同時にインターネット接続できるようになります。IoT社会というものが本格的に到来することになります。
それでは5Gの到来を見据えて、現在、多くの企業が最も力を入れている分野は何かと言えば、それは動画とゲームです。この二つは5G時代において最も早く利益が出る分野だからです。
高速大容量の実現で動画はネットでも4K並みの高画質な動画がテレビで見るようにサクサク見れるようになると言われています。そのため米国ではAT&T、ディズニー、アップルなどが続々動画配信サービスへ参入してきています。
良質なコンテンツを持っているディズニーや配信のプラットフォームを抑えているアップルが動画ビジネスに参入するのはわかりますが、インターネット通信事業者のAT&Tが参入しても激しい競争には勝てないのではないかと私は感じています。他の投資家も同様に懐疑的に見ているため最近のAT&Tの株価は冴えない状況が続いています。
日本でもサイバーエージェントがAmeba TVをすでに開始してますが、これも5G到来を踏まえた動きでしょうね。Ameba TVは日本的コンテンツを取り揃えており、米国企業を中心とした他の動画サービスとは上手く住み分けが出来そうな気がします。
既存プレーヤーであるNetflix、アマゾン、Youtubeなどもシェアを奪われないよう魅力的なコンテンツを次々に出してくるでしょうから、これから動画ビジネスは非常に激しいものになるでしょう。
一方、ゲームについては、これまではXboxやプレイステーションのような専用機器でなくては出来なかった高画質で大迫力なゲームがスマホやタブレットでのストリーミングで気軽に楽しめるようになると言われています。このような状況の中、グーグルとNVIDIAがストリーミングゲームの配信を発表しています。
グーグルのストリーミング・ゲームはStadiaと言います。紹介動画を見る限り、グラフィックがメチャクチャ綺麗で本当にびっくりします。Mac、Windows、Chromeなど様々なOSでプレイでき、テレビでもプレイ可能らしいです。ダウンロードは不要でクリックして数秒でプレイ開始できるそうですよ。もう値段の高いプレステとかXboxなんてわざわざ買う必要ないじゃんという感じです。
ネットでも「これは革命だ!!」「グーグルがゲーム業界を根本からひっくり返しに来た!!」という声が非常に多く、期待の高さが伺えます。
ゲームの場合、非常に高い開発スキルが必要となるため、動画のように猫も杓子も参入とはなっていません。NVIDAは元々ゲーム向けの半導体を開発していた企業でゲームに関する深い知見を有しています。グーグルはこれまで特段ゲームビジネスはしてきませんでしたが、本当にグーグルはやろうと思えば何でも出来てしまう会社なので。。。
個人的にはストリーミング・ゲームでどこが勝つか大変気になっています。ゲームは非常に利益が大きいビジネスなのでここを抑えた企業が5G時代において最初に大きく躍進するでしょう。私はグーグルの株を大量保有しているので是非ともグーグルに勝ってほしいところです。