グーグル株の買い増しはストップします
みなさん、こんにちは。
4月29日にグーグル(アルファベット)が2019年第一四半期の業績を発表しました。
売上高が363億ドルで前年同期比で17%アップ。同じ広告収入で利益をあげているフェイスブック(26%アップ)と比較して伸びが小さいことが大変気になります・・・
これはグーグルがフェイスブックに比べて広告ビジネスで収益があげづらくなっていることを示していると思います。
確かに、私自身、他の人のブログなどを閲覧する際、ブログ上の広告をクリックすることはほとんどありません。一方、フェイスブックの場合、友達の投稿を上から下へスクロールする際、途中に挿入されている動画CMが気になり、ちょくちょく見てしまいます。昨日も武田玲奈さんが出演しているJR東日本のCMをクリックしてしまいました。
もしかしたら、従来のウェブページ上のバナー広告よりもSNSやインスタ上の広告の方が多くの人々をより効果的に引きつけるようになっているのかもしれません・・・鋭い人はとっくに気づいていたかもしれませんが。
私はこれまでグーグル株を強く推していましたが、今回の業績発表を受けて、グーグル株の買い増しは一旦ストップする予定です。
ちなみに、私はグーグルは従来のバナー広告で高い売上をあげられなくなってくると考えてますが、グーグルマップで様々な実店舗の商品・サービスを検索できるシステムを構築できれば従来の広告ビジネスの落ち込みを大きく上回る売上げを十分確保できると考えてます。
ただし、そのためにはビザカード、マスターカード、ペイパルなどと提携してグーグルマップ経由で購入した顧客を特定化することが必要であり、提携モデルの構築などにある程度時間がかかるとは思います。
また、高速大容量を可能とする5Gが普及すればYoutubeの視聴頻度も高まる可能性が高いため、Youtubeの広告収入は今後大きく伸びていくと思います。
上記の通り、グーグルは新しい収益源の種をすでに複数有しており、長期的には依然として有望な投資先だと思いますので、このタイミングで買い増しはしませんが、今持っているグーグル株は引き続きホールドしようと考えてます。
一方、最近の業績結果を踏まえて、マイクロソフト、フェイスブックへの株の買い入れをあらたにしたいと考えてはじめています。
マイクロフトはオフィス・ソフトで圧倒的なシェアを取っていることを最大限活用してクラウドサービス(Azure)、顧客管理システム(Dynamics 365)など、その他の業務システムへ積極的に参入して、業務分野のプラットフォームを着々と構築しつつあることに注目しています。
GAFAと呼ばれるグーグル、アップル、アマゾン、フェイスブックも業務分野でのプラットフォームは全く構築できておらず、もはや業務プラットフォームはマイクロソフトの独壇場になりつつあります。
また、業務システムは過去の自社システムからの継続性や他社のシステムとの互換性が重要になってくるため、この分野でプラットフォームを握ってしまえば半永続的に高い利益を獲得し続けることになると思います。
フェイスブックはグーグルに比べて広告ビジネスで高い売上高の伸びを示している点はもちろんですが、今後、SNSを基盤として動画共有、商品・サービスの販売、電子マネーなど様々なビジネス展開が図れると思います。
実際、中国のSNS最大手のテンセントはSNSを使って上記のような多様なサービス展開を中国市場ですでに実施しており、当然、フェイスブックとしては今後そのような魅力的なサービスを積極的に模倣していこうと考えているはずです。
自分はこれまで、VGT、グーグル、アリババの3社のETF、個別株に対して集中投資する考えでしたが、上記の理由から、マイクロソフトとフェイスブックの個別株についても株価の下降局面で積極的に買い入れていこうと思います。