アーリーリタイヤしたいと思って株式投資したら上手くいかなかった話
みなさん、こんにちは。
株式投資はゼロ金利の今の時代、資産を効率的に増やせる最適な方法だと思います。現在、株式投資をしている人の中には、十分な資産を早く作って、アーリーリタイアしたいと思っている人も結構いるのではないでしょうか。
ただ、これまでの自分の経験を踏まえると、アーリーリタイアを強く目指して株式投資を行うと、かえって上手くいかない可能性が高いと思います。
私の場合、昨年度まで所属していた部署が全く将来性がないところで、仕事へのモチベーションが最低の状況で毎日、仕事をしていました。
そのため、私は一刻も早くアーリーリタイアをしたいと願い、株式市場が上昇トレンドの時に、ほとんどの現金を価格が上昇を続ける株式に変え、その結果、短期的に私の資産は急ピッチで増えていきました。
しかしながら、2018年10月から株式市場が急に下降トレンドに入り、高値で購入した株式の価格が軒並み下落し、大きな含み損を抱えてしまいました(幸い含み損は塩漬け戦略でその後に解消できましたが)。
更には、多くの企業の株価が軒並み大幅下落したため、GAFAを中心としたITメジャーの株価が非常に割安になったにも関わらず、手持ちの現金がないために底値でそれらの株式を購入することもできませんでした。今でもその時の自分のミスジャッジを後悔しています・・・
あの時、私はアーリーリタイアしたいという思いが強すぎて、株式市場が不調に陥った際に備えて一定の現金をキープすることができませんでした。この点は昨年、私が失敗から学んだ大きな教訓です。
また、私の場合、昨年度は仕事へのモチベーションが低かったため、仕事の成果もイマイチで結果としてボーナスの金額も満足いくものではありませんでした。
株式投資で資産を増やすには、投資先や投資のタイミングが大事ですが、むしろそれ以上に投資できる現金を増やすことが(少なくとも資産総額が1億円を超えるまでは)重要です。
以下の日経の記事でydさんという投資ブロガーが40代半ばで2億円の資産形成に成功させていますが、彼の成功の主要因は毎月大量の現金(毎月70万円)を投資に充てていたからだと言えるでしょう。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL28HHZ_Y8A920C1000000/
もし、高いモチベーションで日々の仕事を精一杯やりきることができれば、仕事で成果を出しやすくなり、その結果、昇給や多額のボーナスが期待できます。そうすれば、毎月、投資に回せる資金も増やすことができます。
多分、資産形成を実現するにあたっての最高のシナリオは以下のようなフローだと思います。
仕事を精一杯やりきる
↓
給与やボーナスが増える & 自分が働いている産業について知見が深まる
↓
投資に充てられる現金が増える & 有望な投資先を選別できるようになる
↓
効率的な資産形成が達成される
私は今年の4月から新しい部署へ異動となり、今は毎日楽しく働いています。その結果、投資に対しても心の余裕ができ、株式市場が上昇トレンドの時にも落ち着いて一定の現金をキープできるようになりました。
とりとめなく、つらつらと書いてしまいましたが、今回、私が言いたかったことは以下の3点です。みなさんにとっても少しでも参考になれば幸いです。
1.株式市場が下降トレンドに陥った際、含み損を限定的に抑えるとともに、割安になった有望株を大量購入するため、株式市場の上昇トレンド時には資産を少しでも多く増やしたいという欲望を抑えて一定の現金をキープする。
2.毎月、投資に充てられる現金をできるだけ増やすため、昇給やボーナス増額を目指す。
3.上記2点を達成するため、アーリーリタイアを強く望むのではなく、逆に日々の仕事を楽しみ、精一杯打ち込む努力をする。