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仮想通貨は投資の対象ではなく投機の対象です。一般の人は決して手を出してはいけません!!

みなさん、こんにちは。

 

今回は今話題の仮想通貨について述べていきたいと思います。

 

現在、仮想通貨は投資対象の一つとして挙げられることが多いですが、そもそも、通貨とは価格が一定であることに意義があります。そのため、通貨に値上がりを期待して投資することは価格を一定に保つべきである通貨の本質を見誤っていると思います。

 

通貨がない時代、人々は物々交換によって自分の欲しい物を手に入れてました。しかしながら、物々交換を成立させるには自分が持っている物を相手が欲しがり、相手が持っている物を自分が欲しがる必要があります。当然ながら、そのようなマッチングはそうそう簡単には起こりません。(だから貨幣の存在しない時代は、人々は米や野菜のような多くの人が欲しがるものしか生産せず、自給自足とあまり変わらない生活を送っていました)

 

このマッチングの問題を解決するために通貨が生まれました。通貨があらゆる物と交換できる媒体物として機能することで、人々は自分が持っている物を売り、欲しい様々な物を柔軟に買えるようになりました。(その結果、人々は一部の人しか欲しがらない希少な物も生産するようになり、一気に経済活動が活発化することになりました)

 

通貨があらゆる物と交換できる媒体物としての機能を果たすためには、通貨の価値が安定していることが必須条件となります。なぜならば、通貨の価値が大きく変動してしまうと、交換する物の値段も大きく変動することになり、人々が物を円滑に売買できなくなってしまうからです。これは現在、コロンビアで激しいインフレ(=通貨の価値の大きな下落)が発生して、人々の経済活動に悪影響を与えている状況を見るとよくわかります。

 

つまり、通貨とはその価値が安定していることで初めて通貨として機能することができるのです。そのため、各国の中央銀行も物価の安定を最重要ミッションに掲げて、自国通貨の価格維持に努めています。

 

したがって、ビットコインのような価格が乱高下する仮想通貨は誰も日常生活で利用せず、そのため、ビットコインはいつまでたっても広く流通はしません。実際、ビットコインを持っていたとしても、日常生活でそのビットコインを頻繁に使用している人はほぼ皆無だと思います。

 

流通しない通貨は通貨として無価値です。したがって、ビットコインのような仮想通貨の価値は最終的にゼロになると思います。

 

それでは何故、現在、実質的に価値のない仮想通貨の価格が値上がりしているのでしょうか。それは、多くの人が「今、仮想通貨を買えば、将来、より高い値段で他人に売りつけられる。」と考えているからです。

 

つまり、仮想通貨の売買は一言で言うとトランプのババ抜きをしているようなものです。最終的に価値がゼロになるまでに上手く売り抜けられれば利益を出すことができますが、価値がゼロになる時点でその仮想通貨を持っていたら大損失を被ることになるでしょう。

 

もし、仮想通貨は投機の対象であることをきちんと認識しており、価値がゼロになるまでに上手く売り抜けられる自信がある人ならば、自己責任で仮想通貨を買えばいいと思います。

 

一方、自分の資産を着実に増やしていきたいと考えている大部分の人は決して仮想通貨には手を出すべきではありません。仮想通貨とはギャンブル性が非常に高い、とても危険な投機対象なのです。

 

私は、最終的に仮想通貨として広く流通するのは、中央銀行が発行するデジタルマネーもしくはFacebookのリブラのような、いつでもドル、ユーロなどの公的通貨と一定価値で交換できるデジタルマネーのいずれかであると確信しています。なお、Facebookのリブラについては以下の記事で詳細に説明をしていますので、よければお読みください。

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